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胡蝶の夢

BL・JUNE関連で緩~く感想や思いの丈などを綴っています。

   

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スロウ・ダメージ 藤枝ルート感想その2

 スロダメ藤枝ルート感想第二弾!短くまとめるとか無理だった。感想書くにあたって少しゲームやり直してたらまたのめり込んでたよ。いろいろ判明する藤枝ルート、GOODもBADも大好きです。それではネタバレ上等でいきま~す。


 そもそもどうして藤枝がトワや鷹郷組に接触を図ってきたかというと、妹の過去を知るためなのでした。結局いろいろ嗅ぎまわってたせいで鷹郷組の顧問弁護士は解雇されてしまいましたが。
 組の制裁を受けたと思われる格好の乱れた藤枝にはおお!?となりました!髪をなでつけて眼鏡をかけているときの全く隙のない感じとはだいぶイメージが違う。前髪が下りてカジュアルな格好で現れたときには、ななななにこの今風の若者!?と驚いた。
 案外年上でもないのかもしれない、とはトワの発言ですが藤枝は何歳なのかわかりませんでしたね。斑目は40代だったけど、タクよりは下なのかな?って印象。レイと同様ふわっと同世代って感じなのかな~。


 荷物を送りつけてくるのは榊だった。摩耶に心酔した榊は第二の摩耶を生み出すため、トワに過去を思い出させていたのだ。
 奇しくも摩耶の店と同じ名前『euphoria』で、母親に教え込まれた方法と同じようにトワも人の願望を叶えていた。
 いや〜これは、堪える。今まで自分のしていたことが(事故がきっかけとはいえ)記憶をなくすほどトラウマになっていた母親と同じだったなんて。

 『euphoria』は人の願望を叶える店。トワや愛衣のほかにも子どもがいて、客を取らせていた。ありていに言えば児童娼館ですな。実の子どもにそんなことさせるなんて、酷すぎる…。
 人の心がないのか?と思ったら、摩耶は本当にそういう人間だったようですね。人として大切な感情が欠落している。そしてそれに悩んでいた。だからって、やっていいことと悪いことがありますが。

 愛衣と一緒に逃げようとしたトワを追いかけ、階段から突き落とされた摩耶の瞳に映るトワは結構大きかったように見えます。小学校高学年くらい?ヤバすぎる…。
 ろくに学校も行かず育ったトワが中学生の頃のお話が初回限定版のブックレットに載っているので是非!!レイも少し出てきます。


 真実を知るために、トワと藤枝は榊の潜伏先へと足を運ぶ。しかし突如現れたエイジによって阻まれ、二人は意識を失う。グレネードって、一種の爆弾か~。またガスマスクつけてるし!大好きだな!
 目を覚ますとトワは摩耶の洋館にいた。そこで摩耶を殺したのはトワだと榊から知らされる。だから、おまえが摩耶の代わりになるんだ。摩耶から頼まれ、トワを第二の摩耶にさせようとするの、本当に胸糞悪い…。それじゃあトワ自身はどうなるの?

 トワを助けに来た藤枝が榊に追い込まれ、窮地に立たされる。そこでトワのとった行動は…“摩耶”になること。ここの!!演技が本当にすごい。トワから摩耶になっていく過程の声色の変化が。
 さて、エンディング分岐です。摩耶の演技をして呑まれてしまうとMadness(狂気)END、トワ自身を保つことができればeuphoria(幸福)ENDです!


 狂気エンド。きっとすべてうまくいく。大丈夫。トワは摩耶になってしまった。当の本人はあの場でトワに突き落とされたが、榊による第二の摩耶計画は成功した。口調も女性的になり、相手の望むものを与えるかつての摩耶そのもの。
 と思いきや、まだ心のなかにトワはいた。藤枝の耳元でささやかれるトワの「たすけて」には全プレイヤーがギャーとなった瞬間だったことでしょう!!さっきも言ったけど、声色の変化が本当にすごいです。「嬉しい」の三段階変化が、摩耶~トワになっていく微妙なニュアンスが!!素晴らしい。
 そこで流れるAnna Evans golden forksさんのED曲『真珠楼』は最高。歌詞が結構本編まんまで今思えばかなりネタバレだった。摩耶になった…なりきれなかったトワから離れることはできない。ずっとそばにいて!!!!!


 幸福エンド。摩耶になんかならねーよ。榊を蹴り飛ばし、懐中時計を放り投げる。階段から転げ落ちる榊。ああ…摩耶の再現、なんとも皮肉な。
 その後のさートワと藤枝のやりとりがさー。ニヤニヤして仕方ない!ナノ戦後の地下道でのシキアキ会話を思い出すなあ!いちいち懐古厨すいません。
 強いトワに惹かれた藤枝。似た者同士の二人をトワは傷の舐め合いと言い、藤枝は支え合いと言う。これから、二人で、幸せになってくれよ…!

 数日間の療養を経て、トワのもとにリサさんが来た。井上リサ。警視庁特別捜査官!?藤枝ルートで正体がわかるんか。小早川の代わりで…誰?エイジのことかい!あいつもぶっ飛んだキャラだったな…。
 届け物は榊の所有していた部屋のカードキー。その部屋を巡ることになった。いくつか回ったあと摩耶の洋館と思しきものが残る。
 うわー!壁一面の摩耶。榊が最近まで使用していたであろう部屋。そこにあった金庫には、摩耶の日記帳が。暗証番号は、トワの誕生日。
 殺人と暴行の記録。その最後のページに書かれていたのは…。KiRiさんの『lullaby』がかかってもうボロ泣きでした。誰も愛せない摩耶。それでも、息子のトワのことは愛している。そう思っている。と寂しくつづられていた。最後の最後にこんなのズルいよ。


 鷹郷組は事実上解体し、榊も遠野も行方不明ということに。摩耶の洋館も地盤沈下で崩落。新神海は転換期を迎えようとしていた。
 半年後!むらせクリニックを出たトワは藤枝のもとに移り住んでいた。同棲だー!一応藤枝の仕事を手伝う、という名目で空いている部屋を借りることに!
 藤枝に少し寄りかかってもいい、と思えるようになったトワの大きな変化に感激。この気持ちはなんだ?母性本能か?

 約1ヶ月後。二人とも来たことがないという海に来ました!子どもの頃の当たり前な経験をしていない二人。それを初めての共同作業と言う藤枝、とぼけてるのか天然なのかわからない。
 水をかけあってじゃれ合うのにニヤニヤが止まらない〜。「しょうがないから、付き合ってやる、よ!」のトワが作中一番健康的で元気な声で、だいすきだ!!!!!
 ここでED曲、THE ANDSさんの『after all』幸福度マックスに。ほんと、今までの分も幸せになれよ…。(二回目)
 極彩色から普通の景色へ。人から立ち上る煙も見えなくなり、『euphoria』も行わなくなった。
 トワの最も驚いたことは、駄菓子屋に飾られていた絵。摩耶の預けていった絵。真っ黒なんかじゃなく、光に溢れていた。幼い頃、母親に買ってもらった絵。トワが絵を描くきっかけになったもの。
 生きている、生まれて初めてそう思った。最後にかかるのが『或る日』で、歌詞のないテーマなのが余韻たっぷりでまたいいんだよなあもう!!!

 『悪夢』をベースに『摩耶』『翻弄』『決意』『真実』『幸福』『或る日』が派生曲としてあります。全ルートクリア後にはタイトル画面のBGMが『悪夢』から『幸福』に変わってるのもまた良い。
 ライナーノーツでわかったことですが、『摩耶』でボーカルを務めたのはなんと社員の女性!学生時代オペラを学んでいたそうで抜擢されたとか。『摩耶』好きなので裏話が聞けて嬉しかったです。サントラの発売が待ち遠しいです。


 というわけで、スロウ・ダメージ感想でした。途中内容が重複してる部分も多々ありますが、何度も言わずにはいられないほど好きなポイントだったってことでお許しくださいませ。
 スロダメ本当に面白かった!各ルート好きなところ挙げていったらキリがない。ありがとうニトロプラスキラル。
 スピンオフの皿洗いコミカライズも配信始まってるのでこれから読みます!4月末のスマホゲーも楽しみです。課金の準備はできている。
 それでも収まりきらなかった忘れ書きなどは記事折りたたみましたので、続きを読むからどうぞ。まだあるのかよ!


拍手[6回]


 ■藤枝ルートをはじめとして書ききれなかった情報いろいろ
 ・トワの本名は櫻木悠斗(サクラギハルト)
 ・トワの母親、摩耶の本名は櫻木優真(サクラギユマ)
 ・藤枝の本名は柚木湊(ユズキミナト)
 ・トワの妹…ではなく藤枝の妹は柚木愛衣(ユズキメイ)
 ・愛衣を殺したのは摩耶に命令された榊
 ・藤枝の体にある痣や傷は親からの虐待のため
 ・トワは藤枝の絵を描き終えた後、絵を描きたい衝動はなくなった
 ・藤枝は料理があまり上手くない

 ■煙の色と年齢
 トワ:赤。26歳。作中(3月7日)27歳になる。
 タク:オレンジ。46歳。
 レイ:明るい黄色。トワと同世代。同じ中学に通っていた。
 斑目:濃紺。40代。
 藤枝:白、ではなく赤。トワより年上でないのかもしれない。


 そういえば体験版の吸血鬼はいつ出てくるんだ?と地味に気にしていたのですが藤枝ルートのChapter 0として出てきましたね。
 これも何か伏線なのかと思ったけど、本当に体験版そのままで特になかった。強いて言えば血の運命ってところでしょうか。そう考えると一応重要なにおわせなのかな?
 トワが女性が苦手っていう設定が途中で出てきたけど、いま思えば完全に母親の影響だとわかるし。

 あとイナダは駄菓子屋のおばあちゃんの孫で、新神海に会いに来てたってことでいいんだよね?断片的に説明はあったけどふわっと終わったんで少し気になっていました。

 それと榊の表記について。正しくは木神で、普通に変換しても出ない漢字なんですね。環境依存文字だそうで。当ブログでは榊と統一しております…あしからず。

 ここで謎の懺悔。クリアしてから初回限定版特典のVoval Collectionを聴こうと思っていたのに我慢できずレイルートが終わった後解禁してしまいました。
 曲を聴いたときから真珠楼が大好きで、これ誰のEDなんだろうととっても気になっていたんです。期待を裏切らない藤枝BAD本当にありがとうございました。


 以上です!!エイプリルフールも楽しかったですね。ドーン!!は最近の人に通じるのかな?と思ったら35禁ゲームで笑ってしまいました。いかん、また語り始める気か?!蛇足がすぎるぞ。いやー、スロダメはまだまだこれから展開が望めそうなので楽しみにしています!!
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