胡蝶の夢
BL・JUNE関連で緩~く感想や思いの丈などを綴っています。
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聖なる黒夜/柴田よしき 感想
柴田よしき先生著『聖なる黒夜』の読書感想です。
ネタバレありで多少内容に偏りがあると思いますがご容赦くださいませ。
刑事の麻生龍太郎と893の男妾あがりである山内練をめぐる過去の因縁とは果たして何なのか。
ミステリーと恋愛物語両方の面から楽しめました。文庫版は上下巻で、二冊ともそれなりに厚さがあってボリュームたっぷりなんですが、とりつかれたように一気に読んでしまいました(笑)
最後でどんでん返しです。事件の犯人もエッてなりました…そういえばあの人全然出てきてないけどどうしたんだろうって思ってた矢先のことですよ。逆に読んでて少しずつ黒幕がわかってくさまにはゾクゾクしました。
しかも練は本当に冤罪で、ほんの一言で一人の人間の人生をああまで変えてしまうことには、何とも言いがたい気持ちになりました…
そして肝心の恋愛ですが。麻生と練には幸せになってほしいと切に願います。二人とも生き残ってよかった…
人間関係はドロドロですよもう。そういうの大好きです。
韮崎は事件の第一被害者です。練をバレンタインデーに拾ったのがまさしく韮崎なんですが、この二人もずっと歪んだ関係を続けてたという。
互いにとっての存在が大きくなりすぎて、もう二人一緒にいなかった頃には戻れないような関係になっているのがどうしようもなくてたまりません。
及川に関しては本当に切ないです。学生時代から麻生のことが好きで、彼が結婚してから関係を終わりにしてからも想ってたとは、なんて一途なんでしょう!
捜査では麻生が練ばかりに構う理由にも感づいてましたし…それを思うといろいろ複雑です。
ところでこの物語には様々なタイプの性愛が出てくるのでここで整理。
麻生・韮崎・練はバイ、及川はゲイ。田村・北村は刑務所では男を相手にしてたけどあれは余興で本来はヘテロかと思います。
麻生と及川の関係は、
麻生は"女"の信号を受け取る側だけど及川といるときは女役だった。
でも後でわかるとおり"男"で己を固めてた及川は本質的には"女"だった。
だから信号だけでいえば麻生と及川はかみ合うことになる。
結局、二人の関係は麻生の錯覚と及川の片想いだったわけです。辛い。
でもっていったい練は作中で何人の相手をしてるんだ!と思って相関図書いたら総受けもいいところ…加えて女性ともシてますからね。
人間関係はちゃんと読んでないと頭がこんがらがりそうになりました。これまで読書を怠ってきた結果ですね…。
何しろ韮崎の愛人が多いもので、誰がどの仕事をしてる人間でどのように関わりを持ったかを覚えるのでキャパがいっぱいになりそうでした(笑)
最終的に麻生と練はちゃんと結ばれました。でも練は犯罪に手を染めてるんですぐには上手いこといかないのです。二人の物語はこれから始まるんですね。
私の好む物語はまず全員生き残るかどうかが重要なので、生きて想い合えることは実に素晴らしいことだと思うわけです。
二か月くらい前に読んだんですが、今になって感想を書こうと思ってもまだ内容がかなり頭に残ってました。それだけ自分の中で印象的だったんでしょう。
こういった小説をもっと読んでみたいです。嗜好にどんぴしゃだったのでなおさら。また古本屋めぐりでもするとします。
ネタバレありで多少内容に偏りがあると思いますがご容赦くださいませ。
刑事の麻生龍太郎と893の男妾あがりである山内練をめぐる過去の因縁とは果たして何なのか。
ミステリーと恋愛物語両方の面から楽しめました。文庫版は上下巻で、二冊ともそれなりに厚さがあってボリュームたっぷりなんですが、とりつかれたように一気に読んでしまいました(笑)
最後でどんでん返しです。事件の犯人もエッてなりました…そういえばあの人全然出てきてないけどどうしたんだろうって思ってた矢先のことですよ。逆に読んでて少しずつ黒幕がわかってくさまにはゾクゾクしました。
しかも練は本当に冤罪で、ほんの一言で一人の人間の人生をああまで変えてしまうことには、何とも言いがたい気持ちになりました…
そして肝心の恋愛ですが。麻生と練には幸せになってほしいと切に願います。二人とも生き残ってよかった…
人間関係はドロドロですよもう。そういうの大好きです。
韮崎は事件の第一被害者です。練をバレンタインデーに拾ったのがまさしく韮崎なんですが、この二人もずっと歪んだ関係を続けてたという。
互いにとっての存在が大きくなりすぎて、もう二人一緒にいなかった頃には戻れないような関係になっているのがどうしようもなくてたまりません。
及川に関しては本当に切ないです。学生時代から麻生のことが好きで、彼が結婚してから関係を終わりにしてからも想ってたとは、なんて一途なんでしょう!
捜査では麻生が練ばかりに構う理由にも感づいてましたし…それを思うといろいろ複雑です。
ところでこの物語には様々なタイプの性愛が出てくるのでここで整理。
麻生・韮崎・練はバイ、及川はゲイ。田村・北村は刑務所では男を相手にしてたけどあれは余興で本来はヘテロかと思います。
麻生と及川の関係は、
麻生は"女"の信号を受け取る側だけど及川といるときは女役だった。
でも後でわかるとおり"男"で己を固めてた及川は本質的には"女"だった。
だから信号だけでいえば麻生と及川はかみ合うことになる。
結局、二人の関係は麻生の錯覚と及川の片想いだったわけです。辛い。
でもっていったい練は作中で何人の相手をしてるんだ!と思って相関図書いたら総受けもいいところ…加えて女性ともシてますからね。
人間関係はちゃんと読んでないと頭がこんがらがりそうになりました。これまで読書を怠ってきた結果ですね…。
何しろ韮崎の愛人が多いもので、誰がどの仕事をしてる人間でどのように関わりを持ったかを覚えるのでキャパがいっぱいになりそうでした(笑)
最終的に麻生と練はちゃんと結ばれました。でも練は犯罪に手を染めてるんですぐには上手いこといかないのです。二人の物語はこれから始まるんですね。
私の好む物語はまず全員生き残るかどうかが重要なので、生きて想い合えることは実に素晴らしいことだと思うわけです。
二か月くらい前に読んだんですが、今になって感想を書こうと思ってもまだ内容がかなり頭に残ってました。それだけ自分の中で印象的だったんでしょう。
こういった小説をもっと読んでみたいです。嗜好にどんぴしゃだったのでなおさら。また古本屋めぐりでもするとします。
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