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胡蝶の夢

BL・JUNE関連で緩~く感想や思いの丈などを綴っています。

   

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完全版金環蝕/山藍紫姫子 感想

 完全版金環蝕の感想です。先に短編集を見つけてからぜひ完全版が読みたい…!と思って書店で取り寄せてもらおうと頼んだところ、もう受け付けていないそうでかなり凹みました。まだ絶版になってない本は取り寄せられると思っていたので絶望していたのですが、古本屋を探し回っていたら!ついにめぐり合うことができたのです!完全版に!
 池袋のまんだらけでは山藍先生の本は高価買取されてたので誰か売ってくれればいいのに~と内心思っていたのですが見つけたのは秋葉原でした。池袋のほうが女性向けの需要が高いからあったとしてもすぐに売れてしまうんでしょうか。ともあれ無事に手に入ってよかったです。では本編の感想いきます。


 短編集の続きで、その翌年以降何度かメルローズが夏城へ訪れたときのお話です。短編集のでは主人公のメルローズはあまり報われなかったけれど、完全版ではクライシスの心情も描かれておりカートをモノにできていないことでやきもきしています。
 カートが中々自分の手に堕ちない上にメルローズが現れて大佐の気持ちがそっちに向いてしまって、何でも自分の思い通りになるクライシスほどの男も手に入らないものがあるとは!その気持ちが彼のプライドを揺るがしているんですね。三つ巴のしかも望まれない形で関係を続けていくのが長恨歌を彷彿とさせます。

  とはいえメルローズの想いは実り、晴れてカートと両想いになれます。それが余計にクライシスを刺激させて、今回なんと5Pの濡れ場がございます。それならばと場を設けて自分の友人と知り合いの少年、そしてメルローズと自分とカートとの濃厚な夜を過ごすのでした。 
 主に3Pでクライシスがすべての権力を握っており、メルローズは立会人といった感じです。詳しく状況は記されているのですが、私の想像力が乏しいせいか一体どのような体勢になってるのか時々わからなくなります(笑)そのときはカートの体のことを考えてメルローズは傍観者に徹していましたが…それもそれで相当つらいですよね。さすがクライシスのやることはえげつないです。

 カートの気持ちはメルローズに傾いたものの最後まで三人の関係は変わることなく、魔の三角形は終わりを迎えることはありませんでした。
 こういう背徳的で退廃的で、いかにもお耽美なのがたまらないです。その点で完全版金環蝕は私の好きな要素がたくさん詰まったとても素敵な作品だと思います。

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