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胡蝶の夢

BL・JUNE関連で緩~く感想や思いの丈などを綴っています。

   

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ドラマダ クリアルート感想

DRAMAtical Murderクリアルートのプレイ感想です。相変わらずネタバレのオンパレードなのでご注意を。


 クリアは何と言ってもガスマスクでしょう。公式で少しずつギャラリーが更新されたときも裸エプロン(しかも攻の)てどういうことなの…と思ったのは自分だけではないはず(笑)
初登場は空から降ってきたり主人公のピンチ時には窓の鍵くり抜いて部屋に助けに来たり見た目そのままの奇抜な行動が目立つクリア。これでエロにはどう持ち込むんだと思うくらい健全な展開が続きます。
 で、なんやかんやでPJ入りしてクリアもコイル持ってたんだなどと思いつつ進めていくなか、気になるのは雑誌の描き下ろしでもモザイクがかかってた彼の素顔ですよね。ガスマスクの下はプレイヤーの期待を裏切ることなく美形だったわけですが、イケメンというより美青年ですね…すごく整った綺麗な顔をしています。既にCool-Bで素顔お披露目してますね。初めマスクを取ろうとしたときにおかめのお面をつけていたときは蒼葉じゃないけどこいつ…!と思ったよね。でもあの顔で冗談言ってたと思うと憎めない不思議。

 グリッターではクリアと蓮が蒼葉の名前の呼び方について議論していてかわいかったです。好き好きでいいんじゃないの、って答えはすごく蒼葉らしいなと思いました。でもやっぱりマスターより名前で呼ばれた方が嬉しいみたいです。そりゃそうですよねー。マスターは蒼葉でない他の人に対しても呼べるから寂しいって思っちゃう時点で蒼葉さんそれは特別な感情を抱き始めてますよ。

 そのあと生死の概念について物凄く真剣に談義するシーンがあるんですが、そうして少しずつクリアは人間ではないんだと蒼葉もプレイヤーである私も気付き始めます。どうして顔を隠す必要があるのかって問題とも大きく関係してそうですよね。私は顔にひどい傷があったり蒼葉と同じ顔だったりするのかなーなんて陳腐な想像しかできなかったんですが、実のところ彼、ロボットでした。まじですか。生死について真面目に考えていたのは自分が機械であるがゆえだったんですね。クリアとそっくりのαという東江に従うアンドロイドが出てきて、そこで彼の正体が蒼葉に知れてしまうのです。私は先にミンクルートをプレイしていたので(ああ、こいつらか…)と合致しました。
 いやいやそんなことより機械なのにHで感じたりできるんですか!?とかそんなゲスい心配を真っ先にしてしまいました。でもその点は某間の楔のイアソンさんとかいるんで冷静に考えればそれほど大変なことでもないとか変な結論に至った次第であります。

 話を戻して、αたちと対峙した後、自分が人間ではないと改めて認識したクリアは蒼葉に自分の正体をカミングアウトします。そこから互いの存在を認め合って、クリアから蒼葉に告白するシーンが萌えました…!しかもキスまでするし。クリア積極的ですね~好き、は大切な人としてって意味合いみたいですがそういう優しい関係もいいですよね。

 再び招待状が来たとき、蒼葉さんは僕が守りますって言ってたけど蓮が複雑な態度で返事してて…それがすげー苦しくて本当に蒼葉が好きで…!おっと誰か来たようだ。
 で、オーバルタワーへ入りザル警備を抜けて何者かによる招待状のおかげで東江のもとにたどり着きます。もちろんαたちも一緒です。そこでクリアは欠陥品であり廃棄処分される予定だったが、それをせずに持ち帰ったのが例の“おじいさん”であることを知るのでした。クリアは道具なんかじゃないよ!
 αたちと戦って勝つためには身体の崩壊が始まる逆回しの歌を歌わないといけなくて、それを歌えるようにするため一部の回路を断たなくてはならず…そこで蒼葉の暴露の出番です。クリアルートではフラグ数を回収できているほどここで選択肢が選べる時間が短くなります。そしてどちらも選ばないでいるととても澄んだクリアの脳内から現実に戻ってきて、暴露に成功すると勝負に勝ってGOODエンドへ、失敗するとBADエンドへ分岐します。

 BADEDはαらにとどめを刺されて蒼葉もクリアも東江に回収されてしまいます。蒼葉への想いが歪んでしまったクリアは、彼のすべてを支配することで悦楽を得るようになるのでした…。徐々に全体が映し出されるスチルに目を細めましたよ。これはいかんと第六感が告げてました。完全に病んでます。蒼葉の足が…ありません。目も見える状態ではありません。本能で助けを求めているのか、唯一意思表示のできる鉄格子に伸ばされた腕も次に…というふうな超BADでした。えええなんてこったい…
 自分がどんな存在であろうと休むでもなく、やめるでもなく生きることと向き合わなければならないのですね。クリアBADは今まで順調に話が進んでた分ダメージが大きかったです。救いようのないエンディングに打ちひしがれながら流れるクリアBADのED曲はいとうかなこさんの『Immer Sie』です。気になって意味を調べたところ、ドイツ語で『いつもあなたを』という意味だそう。歌詞も物語の内容まんまですもんね…本当切ないです。

 一方GOODEDではおじいさんのプログラミングしてくれた逆回しの歌を切り札に、無事勝利。タワーも崩壊し、やっとの思いでグリッターに戻りますがクリアの身体は既にボロボロで…しかも不具合でプログラムに従うだけでなく意思を持ってしまったなんて言い出しますし。そういう設定大好きなんですよそれなのにこの一刻を争う状況…。最後に触れたい、とクリアがお願いをして濡れ場になだれ込むのですが気が気じゃありませんでした。
 スチルでも右目と左腕が中身むき出しで痛々しいです…硫酸は平気でもあそこまで損傷が激しくなるとさすがに普段通りにしてるのは困難のようで、なんと蒼葉の方から積極的に動いてくれます。こんな切羽詰まった状況でちょっと萌えてしまってなんだか申し訳なくなる。でも全力で実況してくれるクリアはありがたかったです~蒼葉恥ずかしがるし。とはいえやめないでって言っても…最後までとか言われると蒼葉じゃないけど泣きたくなりますから!一通りの行為を終えた後クリアはゆっくりと目の光が消えていって…視界が滲んでよく見えませんよ。この場面、動かなくなったクリアの上に全裸で一人残された蒼葉を思うとやりきれなくなります…色んな意味で。

 そして迎えるスーパーフォロータイムでは相変わらず金目さんは眠りについたまま。一ヶ月蒼葉自身の手で修理を試みるものの…それから一年、婆ちゃんが驚異的な速さで回路を直してくれました。婆ちゃんさすが!いざ起動しようとしたところにクリアの姿はなく、クラゲの歌が聞こえてきて…!
 戻ってきた!よかったね、よかったねえとひたすら言いたくなりました。これからはずっと一緒にいられますね。ただ…耽美を好む私の個人的な意見としましてクリアが戻ってこないままというのもアリかなと思いました。この世にはいないけど心の中でこれからも想い続けるよってやつです。あと、どうしても寿命のことが気になってしまいます。おじいさんのときみたいに…死は優しくて温かいものだとわかったから受け入れることができるんでしょうか。
 クリアに関してはいろいろ考察できるんで何度もプレイし直したいですね。あとαのキャストの万博太郎さんがとってもイケボでした。今後のご活躍に期待してます。

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