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胡蝶の夢

BL・JUNE関連で緩~く感想や思いの丈などを綴っています。

   

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2013年3月の読書メーター

 読書メーター始めたのでせっかくだし3月に読んだ本をまとめてみました。
 最近自分にしては本を読むことが多くなったのでこのように記録できるのは便利ですね。
 ではさっそく先月読んだ本のまとめです。

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1636ページ
ナイス数:2ナイス

美しいこと (講談社文庫)美しいこと (講談社文庫)感想
葛藤。読んでるとそれぞれの想いに胸がしめつけられる。
読了日:3月30日 著者:木原 音瀬
学園アリス 29 (花とゆめCOMICS)学園アリス 29 (花とゆめCOMICS)
読了日:3月26日 著者:樋口橘
宇田川町で待っててよ。 (Feelコミックス オンブルー)宇田川町で待っててよ。 (Feelコミックス オンブルー)
読了日:3月25日 著者:秀良子
咎狗の血 10 (B's-LOG COMICS)咎狗の血 10 (B's-LOG COMICS)
読了日:3月23日 著者:茶屋町勝呂
ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集―ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集―感想
物語一つひとつが独特の世界を持っていて印象深かった。
読了日:3月23日 著者:鳩山郁子
夏の塩 (SHYノベルズ)夏の塩 (SHYノベルズ)
読了日:3月17日 著者:榎田 尤利
千年王子千年王子
読了日:3月9日 著者:長野 まゆみ

読書メーター


 こんな感じです。学園アリスだけ浮いてる!!いやね、私だって少女漫画くらい読みますよ。
 集め始めたのはええと……6巻くらい発売されてるころでしたっけ。軽く10年前じゃないか!

 年月を重ねるごとに私の嗜好は偏り始めて、いまや本棚に収まりきらないほどの数に……。
 単に整理整頓ができてないということもなきにしもあらず。物が多すぎるんですよねぇ。

 話題が逸れてしまいました。そんなことよりも、こうして見ると傾向が明らかですね(笑)
 この間も密林さんで商品チェックをしていたら、谷崎潤一郎を薦められましたし。

 文学作品はあまり閲覧しないのにどうして……と思って調べてみたら納得でした。
 耽美主義なんですね。そんなことを遠い昔に習った気がしなくもないような。
 それっぽいものばかり表示してるから履歴で性癖モロバレしてますねー。


 閑話休題。3月に読んだ作品にまるで触れていませんでした(笑)
 見る人が見れば一目瞭然のラインナップですね。どれも堪能させていただきました。
 完結している作品に関しては、いずれもすっきり終わる話はなくて余韻が残ります。

 その点『宇田川町で待っててよ。』では綺麗な幕の引き方を久々に味わいました。
 このところプラトニックにハマっていたので、途中のもどかしさが堪らなかったです。
 コミックスなので最後にはやることしっかりやってますけどね。ごちそうさまでした。

 これ一つひとつ感想書いてたら一記事がとんでもない長さになりそうですね……
 気が向いたら他に読んだ本の感想もあげることにして、今回はこの辺で。

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美しいこと/木原音瀬 感想

 木原音瀬著・講談社文庫版『美しいこと』読了しました。え、ここで終わり―!と思わざるを得ません。では初っ端からネタバレ満載で感想いきます。

 日常の憂さ晴らしに女装をするイケメンで仕事もできる松岡洋介と、いまいち冴えないが根はやさしい寛末基文のお話。
 ヘタレ攻×強気受とカテゴリー化してしまえばそれまでですが、そんなんじゃ表しきれないほどの紆余曲折があります。

 なんといっても葛藤ですよ、葛藤!女だと思って全力でアプローチしてた相手がまさか男だなんて……そりゃ青くもなります。
 まして超がつくような奥手の寛末が、松岡のかりそめの姿である江藤葉子には積極的だったぶん本気さがうかがえます。
 その二人が徐々に距離を縮めていく過程が丁寧に描かれていただけに、カミングアウト後の互いの心情が痛いほど感じられました。

 煮え切らない寛末に読んでいるほうも焦れます。それで結局どうするんだ、男なら白黒はっきりさせろ!とまでは言いませんがけじめはつけてほしいものです。
 あげくの果てに“どうして君がこんなに気になるのか、教えてほしい”などと松岡本人に問う始末。この期に及んで何を言い出すかこやつは!と突っ込まずにはいられません。
 ずっと自分から松岡を遠ざけていたのに、別の女と付き合ってみて気付いたみたいです。松岡への本当の想いを。
 気持ちを切り替え始めていた松岡にしてみれば、今さらそんなこと言われても困るのは当然です。
 ずっと好きで、相手の気を引こうと努力した。それでも振り向いてもらえそうにないから諦めようとした。
 決めたところで人間すっきり心を入れ替えられるわけもなく……そこへ好きだと思うと告げられた。
 確証が早く欲しい。そんな曖昧な感情では充たされない。

 ううっ……なんと余韻の残る終わり方でしょう。なまじどちらの気持ちもわかるだけに読んでいて複雑な気分になります。
 途中を省略してるので終わりの寛末がとんでもない野郎に思われるかもしれませんが、松岡視点だとお考えください(笑)
 寛末だって悩んだと思います。あれだけ好きだったのに相手が実は男で、でも心に惹かれていたのは事実で。どう決着をつければよいのか考え続けていました。

 ようやっと展開がプラスに向き始めたところで切るとは、文庫版も憎いことをしてくれます。
 実はこの『美しいこと」にはまだ続きがあって、新書のほうでは松岡と寛末の物語の行く末が読めるそうですよ。
 別に宣伝ではありません(笑)なぜ伝聞調なのかと言えば、自分も読んだことがないからです……!
 以前からこの作品には興味があって、ホーリーノベルズ版を買おうか悩んでいたところに文庫版の発売を耳にしてこちらの購入に至りました。
 講談社文庫ですし、あくまで一般向けというところでまとめたんでしょうか。それにしても続きが気になるので、新書版買ってしまいそうです。

 読んでいて一番印象に残ったのが、
 “オカマでもゲイでもない君が、僕のことだけ特別に好きになった。そんな都合のいい話が本当にあるんだろうか”
 という寛末の質問とも独り言ともとれないこの台詞です。この世のBLのほとんどに投げかけられたと言ってもいい大きなテーマですよ。
 解説の宮木さんも述べられてますが、男同士の壁にそれほど疑問も葛藤もないことが多いんですよね。
 それを描いてしまえば夢がないし、現実味を帯びてエンターテイメント性を失ってしまうせいもあると思うのです。
 でもあえて真正面からそれらを表現することで、物語の深みをより増すことになるのでしょう。

 小説の感想のはずがBL談義になってしまいました。あらすじも含めた長い感想は改めて別の記事にするとします。それでは。

 以下拍手お返事。反転してます。
 ザ・貴腐人さん
 そうですね、ストーリー面で既に痛いので物理的ともなると二重に苦しいですもんね。
 私はまだ木原さんの作品を他にあまり読んだことがないのですが、箱の中がいいきっかけになったのでこれから楽しみたいと思っています。

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sweet pool 善弥ルート感想

 sweet pool 善弥EDの感想です。スウィートプール本編の感想はこれで最後になると思います。やっとここまできました……!他ルートも含めネタバレのオンパレードなのでご了承ください。

 ■善弥ED
 蓉司も善弥も唯一生き残るルートです。にもかかわらず、ハッピーエンドではありません。もうどうしたらいいの。

 このルートの蓉司は善弥が言う通り無防備で、誘いにまんまと引っかかってBADエンドという感じでした。監禁EDです。
 蓉司を繋いどかなきゃって……穏やかじゃありません!嫌な予感的中です。一生大事にするという台詞を聞くには場違いすぎるシチュエーションで恐ろしい。
 ずっと部屋につながれたままで身体の自由もなく、善弥のいいようにされ続けたせいで蓉司は精神的が弱りきってしまいます。
 あげくの果てに道具に成り下がることに抵抗が薄れ始めて、肉の人形などと自分を揶揄するありさま……。ひどい、ひどすぎる。

 でもちゃんとエロ要素はあります。ハ●録りでご奉仕です。なんてこったい。すごくつらくて残刻なことをされてるのに、ちょっと萌えたのは内緒です……。
 公式サイトにもあるあのテレビに、最中の出来事がすべて映し出されながらしなくてはいけないという苦行を強いられる蓉司が、本当に気の毒でなりませんでした。

 と言っても善弥にもいろいろあるわけで。できそこないだとか因果が子に報いただとか翁長家で散々な目に遭ってきて、やっと『メス』である蓉司を見つけたからには離すわけもなく。
 自ルート以外ではそんな重荷に耐えられずに、自分の腹を切って臓物を取り出してみせ、泣きながら純成だと言う姿には胸が痛みます……。
 そうした状況で、できそこないの『オス』でも『メス』の存在があればなんとかなるかもしれない、と希望を持つのは当然だと思います。
 でも何もかも手遅れだったのではないでしょうか。今までの家庭環境があんまりだったのに加え、哲雄という完璧な『オス』の登場にとどめを刺された感じがします。

 姫谷は恩人の息子である善弥を終始気遣っていましたが、その思いも虚しく……。
 自宅の一室で起こっていることを姫谷は知っていて、こんなことはやめようと思い切って坊ちゃんに申し出ます。が、それも虚しく悪夢は終わらないのでした……。
 ワタナベカズヒロさんが歌うED曲の『VLG』が善弥の心境そのもので、余計に胸をえぐられる気分でした。ただ曲名の由来がわからないので是非知りたいところです。


 全ルートを振り返ってみると、蓉司と哲雄の出会いは偶然じゃなく必然だったんだと思わざるを得ません。なんだその安っぽい歌詞みたいなフレーズは、と自分でも思いました。
 善弥は蓉司と出会ったことで人生を狂わせたのは間違いありません。でもどこかに幸せになる道はあったんじゃないかと考えてしまうのです。
 誰がいいとか悪いとかではなく、どこかで掛け違えたボタンは直す機会を逃してしまったところがまたやり切れません。

 さて、長々と上げてきたsweet poolの感想記事もおしまいです。お通夜モードですが、とっても思い入れの深い作品の一つとなりました。大好きです。また素敵な作品に出会える日が来らんことを。

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sweet pool 睦ルート感想

 sweet pool 睦EDの感想です。初っ端からネタバレしまくりなのでご容赦くださいませ。


 睦ルートがBAD EDしかないだと……。クラスで唯一蓉司と仲良く喋ってたじゃん!学校帰りも楽しげにファーストフードに寄ってたじゃん!
 あんなにいい雰囲気で幸せになる要素しかなかったくらいなのにどこで道を踏み外してしまったのか。そう、城沼哲雄の登場によってです。
 運命を変えたという点では、睦が蓉司に出会ったところで既に引き金は引かれていたので哲雄は決定打でしたね……。

 睦くらいしか話す相手がいなかった蓉司が、急に城沼くんと親しくなり始めてぐぬぬとなるまではほほ笑ましい学園ドラマだったのです。
 そこから三角関係ですったもんだするほのぼのBLとは一味も二味も違うのがsweet poolですよ。どうあがいても絶望なEDをプレイ前に誰が予想したでしょう。
 キャラクターの顔ぶれからして一番普通の高校生活を送ってそうな明るく健康な笑顔の少年が、まさかカニバリズムに走るなんて

 元気キャラが実はヤンデレだった、まではよくある(?)パターンですが、落とし方が半端じゃない上に睦のEDは一つのみなのがまた堪えます。
 そもそもノンケの睦にも効いてしまう蓉司のフェロモンが強力すぎます。くらくらして、蓉司を取られたくない!とまで思わせるとは相当です。

 蓉司はそんな睦の微妙な変化に気付きはするのですが、何せ寡黙なクラスメイト襲われたり学園一の問題児に絡まれたりしてそれどころでなくなってしまうわけです。
 今まで病気がちで休学してたのにいきなりこんな事態になったら誰だって参ります。睦もこれまで健康に、すべて思い通りに生きてきたが故に、どうしていいかわからなくなります。

 睦は学校が終わると蓉司の家に帰ってきて……。ん、崎山くんは一体どこへ行ってしまったのかな。白い欠片って何のことかな
 腕に巻いた包帯の内側が痛々しいです。どうしてこんなことになってしまったんだろう。自分の異常さに気付いていながらもその行為をやめられない事実がやり切れません。
 プレイヤーに十分なトラウマを植え付けたあとにかかるED曲は、Ken1さんの『The Hunger』でこの歌詞もまさに睦のことを歌っています……。
 どうしたら睦との幸福な結末を臨めたのか考えずにはいられません。

 さて、睦EDの感想は以上でございます。うーん、暗い。序盤のテンションどこいったんだ。お次は善弥ルートですが、これもまた重苦しくなりそうな予感。

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sweet pool 哲雄ルート感想4

 sweet pool 哲雄ルートのプレイ感想その4です。結局EDごとに記事を分けてしまいました。さて、今回はやっとこさグランドEDでございます。すべてのEDを見ないと開かれないルートです。


 ■グランドED
 プールへ飛び込んだあと、哲雄は数か月も眠り続けていた。だが奇跡的に意識は取り戻したものの、大切な記憶を失っていた――。
 哲雄は一命を取り留めた代わりに記憶喪失になってしまいます。しかも蓉司に関わる事柄のみ思い出せないとはなんと因果なことか。

 水中で蓉司は最後の力を振り絞り、過去に父親が自分にしたのと同じように哲雄を救ったのでした。すでに意識の遠くなった状態で、せめて哲雄には生きてほしいとひたすら願った。
 命の恩人である本人を忘れているのはあまりにも不条理すぎます。が、自分の命に代えても守りたいと思える相手が笑って生きていてくれるなら、それは本望というものなんでしょうね……。

 しかし!大学に通い始めた哲雄はあるとき日常から逸脱したくて、最寄りの一つ手前の駅で電車を降ります。そうしたら今まで思い出せなかった高校の頃の記憶がフラッシュバックして……。
 何故だか不思議に思いながら再び乗車するのですが、その後向かいのホームに一瞬だけ蓉司の姿が。そんな、まさか。もう悲しいのか嬉しいのかわからなくて胸がいっぱいになりました。
 最後に蓉司の制服姿を見せるなんて反則です。この時点で哲雄は大学生ですから、あくまであの蓉司は幻……のようなものだとは思うのですが、少しくらい希望をもってもいいですよね。

 ベストタイミングでED曲が流れるころには、打ちひしがれること必至で何もかも空っぽになった気分です。この喪失感をどうしたらいいのかわかりません。
 グランドEDの曲はいとうかなこさんの『Miracles may』で、その歌詞がまた胸を打つというか心が洗われるようです。BLゲーム侮るなかれって感じです本当に。


 ところで世の中にはマルチバッドエンディングなるものがあるそうですが、スイプはそれとも少し違う気がします。限りなく近いでしょうが……。
 そしてほぼ間違いなく鬱ゲーに分類されると思います。まるで救いがないわけではないけど、明確なハッピーエンドはありませんし。
 でも心を通じ合わせて少しでも両想いになれたならハッピーなんじゃないか、と思い始めてる私は幸せ不足なんでしょうか。それとも感覚がマヒしてきているのか。

 ああ、つい長くなってしまいました。これで哲雄ルートの感想はおしまいです。お次は睦EDでございます。

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